【メインカラーとサブカラーについて】
ドラフトと構築の違いはたくさんありますが、その中の一つに「マナ基盤の弱さ」があげられます。
ほとんど基本地形しか使えないので、構築に比べて色事故を起こしやすいのです。
そこでドラフトではメインカラーとサブカラーを分けることが大事になってきます。
<メインカラー>
基本土地は9~10枚程入れる
ダブルシンボルの強いカードを入れる
初手にこの色の基本土地が1枚も無い場合マリガンする
<サブカラー>
基本地形は7~8枚程入れる
ダブルシンボルのカードは極力入れない
初手にこの色の基本土地が1枚も無くてもキープできる
何も考えずにピックしていると、
1ターン目に白
2ターン目に緑緑
3ターン目に①白白
といった動きを「基本土地だけで」プレイしなくてはならない初手を引く可能性のあるデッキになってしまいます。
特に「攻め」のデッキを作っている場合は、きちんとマナカーブにそって展開できるかに加えて、
メインカラーはどちらの色にするかを考える必要があります。テンポよくクリーチャーを展開するのが重要なので、色事故を起こしていてはなかなか勝てません。
簡単にいってしまえば、メインカラーが白なら緑緑のカードはピックしない方がいいかもしれない、程度の理解で問題ありません。
それではそろそろピックの流れについて話していきす。



【ピックの流れ】
おおまかにはこんな感じです。
・1パック目:使う色を1色決める 大抵この色がメインカラーになる
・2パック目:流れのいい色を2色目にする 大抵上家と被るのでサブカラーにする
・3パック目:足りないパーツを補完して、デッキに仕上げる
それぞれ詳しく見ていきましょう。

<1パック目>
デッキの骨組みをする段階です。
目標は「少なくとも1色を確定させ、2色目の候補を考える」ことです。
1-1 1番強いカードを取る
初手で取るべきカードは、そのパックの中で一番強いカードです。
何故ならまだ他のプレイヤーも自分のデッキも何一つ0の状態ですので、比較できる要素がパック内でのカードの強さしかないからです。
ただし気をつけなくてはならないことがあります。
それは「初手でピックしたカードに引きずられない」ことです。
例えば1手目に龍王オジュタイをピックしたからといって、必ず白青を組む必要はありません。
流れが悪ければボムでもを捨てる勇気を持ちましょう。

1-2~1-3 強いカードをピックする
1-1と同じ色で、強いカードがあれば勿論取りましょう。
この際カードの色は特に意識する必要はありません。
(例えば、ボムが3手目に流れてくることがあります。これは大体の場合「下家に○色をやらせよう」という上家の作戦です。上家はその色をプレイすることを嫌って流したわけで、1-3以降もこの色が流れてくる可能性は高いです。)
なので 青 赤 白 のように
異なる色のカードを3枚ピックしていっても何の問題もありません。
色を決めるのは1-4以降の段階です。

1-4~1-15 デッキの大まかな完成図を描く
1-4くらいになってくるとだんだん上家の色がわかってきます。
特定の色で強いカードが流れてこなくなるからです。自分の上家がその色をやっているわけですね。
そして、流れのいい色の中から(できれば)自分が1-3まででピックした色を選び、まず「1色」、デッキの色を選択する段階に移ります。
ここからは、同じくらいのカードパワーであれば
デッキに合った色のカードをどんどんピックしていきましょう。
そうすれば、2パック目以降のピックがとてもやりやすくなります。
1パック目で選んだ色のカードを取っていれば、当然その色のカードは下家には渡りません。そうすると下家はその色でデッキを組むのは難しいので、他の色でデッキを作り始めるでしょう。
そうするとパックを回す向きが逆になる2パック目でその色の流れが良い可能性が高いわけです。
勿論常に1色に絞らないといけないわけではありません。
「1-1~1-3まで青ばかりピックしてきたが、1-4に白の強いカードが流れてきた」時は、白のカードを取ればいいのです。
大事なのは、1パック目終了時点で1色を決めることであって、1パック目を1色に絞らなければならないということではありません。
1パック終了時点でデッキの全体像をなんとなく想像できれば最高です。
※色を絞るためにある特定の色のカードを積極的に取る方法もありますが、ここではあくまでも「同じ点数のときは」自分が過去にピックした色のカードを優先するというだけです。弱いカードが何枚流れてきても、その色が空いているとは思わないですよね。
ただ、特定の色のかなり弱いカードまで取り切ることで確実に下家に自分のやっている色を伝えつつ、1パック目の時点でまとまった1色を取っておくことで、その後の2色目の捜索のリスクを下げるドラフトのやり方もあります。詳しくは前回の記事(かなり昔のやつ)を参照してください。


<2パック目>
2パック目の目標は「2色目を決める」ことです。
メインカラーという骨組みはあるので、そこに肉をつけていくイメージです。
1パック目が上手くドラフトできていれば、1色は既に決まっているはずです。
(もし1色も決まっていないようなふらふらしたピックをしてしまっていたら、1パック目と同じことを目指してください。まず1色決めるところからドラフトは始まります)
下家が流してくれる色から、空いていそうな2色目を一つ選んでピックして下さい。
1色目は1パック目で、2色目は2パック目で揃えていくイメージです。
2パック目の途中くらいからは、デッキの全体像を考えて、足りないパーツを優先的にピックしましょう。
※注意すべきこととして、上家との色被りが考えられます。
強いからといって不用意にダブルシンボルのカードをピックしてしまうと、上家と同じ色を選んでしまっていた場合、3パック目でその色が全然流れてきません。そうするとメインカラーにするには枚数が足りず、サブカラーにするには色拘束が厳しいという状況になってしまいます。
こうなってしまうと勝つのは難しいです。
しかも難しいことに、上家がピックしていた色は大抵2パック目は良く流れてきます。
上家の色を理解した上で、
・上家と同じ色になりそうならシングルシンボルのカードをピックしてサブカラーにする
・上家と違う色になりそうならメインカラーにするつもりでピックする
必要があります。
とはいえこの部分は難しいので、ドラフトに慣れてきてから意識し始める、ぐらいの気持ちで構いません。


<3パック目>
3パック目は自分のデッキに足りないカードを集めていって、デッキを形にする段階です。
なので3-1の段階で色が1色も決まっていないようでは、好成績を狙うのが絶望的になります。
3-1をピックする前に、現段階で自分のデッキに足りていないものをきちんと確認しておきましょう。
3パック目は単純なカードの強弱ではなく、「自分のデッキの完成図と比較して足りないパーツ」を取るようにしましょう。
例えば、アグロデッキを作っている際に2マナクリーチャーが不足している場合、3パック目の初手をそれに費やす価値があります。
極端な例ですが、既に4マナ3/3をデッキに入れる枚数を充分な枚数ピックしていたとして、2マナクリーチャーを1枚も取れていなければ、
・4マナ3/3先制攻撃
・2マナ2/2
の2枚が流れてきた時に、単純なカードパワーでは3/3先制攻撃の方が上ですが、2/2を取った方がデッキパワーの底上げが可能、というわけです。
単体のカードパワーではなく、デッキ全体を考えてピックしましょう。
これでドラフトのピックが終了します。



【カードプールの知識】
ドラフトではピックのやり方等とは別に、使用するカードプールや環境の知識も重要です。
上手くなる為には絶対に必要だといえるでしょう。
自分がプレイするのがどのような環境なのか理解していないと、デッキの完成形を想像することができません。
全てのカードを覚えておくのが一番良いですが、まずは
・ボム
・アーキタイプ(色やカードの組み合わせ)
・コンバットトリック
・環境の特性上強いカード
この辺りから覚えていくといいです。
これにもやはり自分でできるだけ多くの解説記事を読むことが大切です。



地元でスタンダードに参入する流れが生まれているので、その3は書くかどうかわかりません。

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